以前1/2縮尺で試作してみたパターンマジックの「ねじり」
思った通り素敵で着てみたくなったので、原寸大にも挑戦してみました。
1/2縮尺での制作の記録は前回の記事に詳細がありますので、よろしければご覧下さい。
パターン作成
パターンは1/2を試作した時から特に修正を加えず、同じCADデータを縮小せず原寸のまま印刷します。
やり方は同じくA3サイズに分割してからのコンビニ印刷ですが、1/2の時はA3×4枚だったのが、原寸ではなんとA3×13枚にもなりました!
1/2の時は必要ありませんでしたが、今回は分割したそれぞれに番号をつけました。
これを忘れると、切り貼りの時に絶対混乱すると思ったので…
印刷物には分割線から1cmずつのりしろが入っています。
のりしろを設けず、突きつけにしてテープで貼る方法もありますが、今回はのりしろ部分を「ペーパーセメント」で貼ってみました。
S-coatという片面塗布で貼って剥がせるタイプのものです。
工作用ののりよりも接着力は弱いですが、水分が入っていないので紙がよれることはなく、多少の誤差やずれが生じても貼り直しができるので便利です。
もし強く接着したい場合は、両面塗布すると強くつきます。
裁断・縫製
用意した生地はやや厚めでテンション低めのニット地。
用尺は巾120cm×165cmくらいなのですが、このようなパターンなので無駄になる部分が多いこと!!
まあ、無駄にはせず余り布で他の何かを作るつもりなので、生地はたっぷり用意しました。
コートやワンピースを作った時よりも広い裁断スペースが必要でした。
裁断さえ終われば後はロックミシンでダダーっと縫うだけです ♪
そして…両脇と右肩を縫い合わせて早速試着しようと思ったら…あれれ?
頭が入らない!
本の指示通りのパターンでも、生地のテンションが低すぎたのかキツキツです…。
仕方がないので襟ぐりを切って広げ、頭は入るようにしたのですが、今度は切りすぎてしまったようで、せっかくのハイネック感がなくなってしまいました。
そもそもパターンマジックという本は、デザインに対するパターン展開の方法が書かれた本であり、各部詳細(襟ぐりや袖ぐり・あきの処理方法など)については触れられていません。
なので、襟ぐりの処理もどうするのが正解なのかは分かりませんが、今回は見返しを付けてみました。
完成後の反省点・感想
実は長年使っていたロックミシンは1本針3本糸の差動のないタイプで、最近ようやく2本針の差動ありタイプに替えたので、私自身はニットソーイングはまだまだ経験が浅いです。
デザインに相応しい生地を選ぶことは重要だと痛感しました。(これはニットソーイングに係わらずですけど)
もっとテンションが高くて柔らかいニット地だったら違った表情になっていたと思います。
それと、トルソーには頭がないので被り物の時は注意しないと、と思いました。当たり前すぎて盲点でした。
別の生地でリベンジしたい気持ちもありますが、裁断がとにかく大変だったので、またパワーチャージできたら挑みたいと思います。
あとやっぱり、カバーステッチミシンが欲しい~(渇望)