ギャザースカートの作り方に、長方形の布でウエスト部分を三つ折りにして縫い、そこへゴムを通すやり方がありますよね。
おそらく一番お手軽な作り方だと思われますが、ギャザーの量によってはウエスト部分にボリュームが出すぎてしまうことがあります。
そこで私がよくやるのは、先に何本かタックを入れてからギャザーを寄せる手法。
ウエスト布を別に用意する手間はかかりますが、型紙も要らず生地に直接作図して作れます。
大柄のモチーフが印象的なnani IRO(伊藤尚美さん)の生地で作ってみました。

今回は「nani IRO のこの生地でスカートを作る」ということが先に決まっていて、生地の魅力を可能な限り生かすにはどんなスカートがいいかなあと考えることから始めました。
仕上がりをイメージしてサイズを決める

生地をよく見ると、布幅(106cm)いっぱいにモチーフがプリントされているわけではなく、耳の付近は数cm余白がありました。
生地の特性を生かせるよう、いろいろ考えました。

あれこれ考えた末・・・
スカート丈=62cm、スカート裾幅=96cm(モチーフ有効幅)の タック入りギャザースカートを作ろう!
というシンプルな結果になりました。
※私は小柄なので(150cm以下)標準的なサイズではないです。ご注意下さい。

スカート丈などは、すでに持っている中からイメージに合うものを測ってみるといいですよ!
用尺を計算する
シンプルなので、「計算」というほどのものではありませんが・・・
生地幅は106cmです。
(スカート丈+ウエスト&裾の縫い代)×2+ウエストベルト分×2
=(62+1+3)×2+10×2=152cm
これに水通し後の収縮も想定し、用尺は160cmとなります。
タックの分量を検討する
生地のプリントの状態から、裾幅=96cmと決まったので、次にこの96cmにどのくらいタックを配置するかを検討します。
そもそも入れようとしているタックは
- ウエストのボリュームを抑える
- ギャザーを均等に寄せる
この2点が目的なので、適宜バランスよく配置されていればOKだと思います。
ただし、注意点もあります。
- ウエストゴムなので、タックを入れた状態の全周がヒップ周りよりも大きくなければならなりません。
- タック分量が多すぎると、結果的にギャザー分が減るのでふんわり感が出ないです。
バランスに注意しながら、今回は5cmのタックを前後均等に16本配置することにしました。


タックを入れた後のウエストの全周は・・・
計算式:96cm×2-5cm×16=112cm
となり、ヒップ周りに対して余裕があることが確認できました。
同じ長さのウエストベルトが必要となります。
作図→裁断
水通しをして地の目を整えた生地の裏側に、チャコペンや鉛筆などで直接作図していきます。
縫い代は裾のみ3cm、それ以外は全て1cmとしました。
ウエストベルトは布目方向に取るのが一般的だと思いますが、今回はほぼ布幅いっぱいにスカートを取ってしまったので、横方向に前後それぞれ取りました。


縫製
裁断が終わったら、あとはひたすら縫うだけです。
1. タックを縫う
まずは16本のタックを縫います。
縫う距離は3cmほど(縫い代を含めると4cm)でよいです。


縫い終わったら、左右どちらでもいいので一方向にアイロンで倒しておきます。


2. 脇を縫う
縫い代はロックミシン、又はジグザグミシンで処理をしてアイロンでどちらかに倒します。
3. 裾の始末をする
アイロンで三つ折りに押さえてからミシンをかけるときれいに仕上がります。


4. ウエスト布を付け、ゴムを通す
今回は、10mm幅のゴムを2本入れました。


4cm幅のウエスト布に2本ステッチを入れ、下2列のみゴムを入れます。
ゴムの長さは、きつめ・緩め、好みもありますが、目安は実際のウエスト寸法×0.9に重ね合わせ分(1.5cmほど)を足した長さで用意します。
例えば、ウエストが65cmだったら・・・
65×0.9+1.5=60cm
となります。


あとはゴムを通して完成となります。
ウエスト部分のボリュームが抑えられました。


完成後の感想
今回は、大柄を生かしたスカートが前提だったのでボリュームが控えめでしたが、バランスはまあまあ良かったと思います。
無地だったらもっとロングにしてもっとボリュームを増やしたり、チェックなど他の柄だったらフレアーギャザーにしても面白そうですね。
作る過程の詳細は割愛しましたが、タックの分量に対してのボリューム感などを参考にしていただけたらと思います。
とても簡単にできて、端切れもほとんど出ないのでお勧めです。
良かったら作ってみて下さいね!